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ティエスのタネ。

No,017 古代エジプト時代から現代まで?!骨粗鬆症について No,017 古代エジプト時代から現代まで?!骨粗鬆症について
さて、『骨粗鬆症』この早口言葉のような病名、言葉はよく耳にしますが、一体どんな病気なのでしょう?
骨粗鬆症とは、骨の中がスカスカの状態になり、骨折をおこしやすくなっている状態のことをいいます。鬆は「す」とも読み、大根・ごぼうなどの芯にできるすきまを意味しています。すなわち、骨の内部が粗く、すきまのある状態になり、骨がもろくなる病気の事を言うのです。
骨粗鬆症は、古くは古代エジプト時代からある病気で、その証拠に、エジプトのピラミッドから発掘されたミイラも骨粗鬆症になっていたそうです。
最近注目を集めるようになったのは、近年寿命が延び、高齢者人口が増えてきているからです。
そこで、今回のティエスのタネは骨粗鬆症についてお話ししたいと思います。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は自覚症状が出にくい病気です。
症状は徐々に進行していき、気がついたときには、症状がかなり進行していたり、骨折してしまうことも少なくありません。
軽度の症状としては、背が縮んだように感じる(身長が縮んだ)、背中や腰が曲がったように感じる、立ち上がる時などに背中や腰が痛むというものがあります。
さらに症状がすすむと、知らないうちに圧迫骨折をして、背中や腰が曲がったり、痛みで寝込んでしまうこともあります。
圧迫骨折とは、体の重みが加わるだけで、骨が潰れてしまうことをいいます。

骨の新陳代謝?

まず、骨粗鬆症の原因の前に、骨の新陳代謝についてお話します。
骨は一度形成されると、そのまま変わらないように思っていませんか?
実は、骨にも新陳代謝があり、骨は古くなると溶かされ(骨吸収)、新しい骨が作られている(骨形成)のです。これを骨代謝といいます。この骨代謝のバランスがくずれて、骨吸収がどんどん進み、骨形成が遅れてくると、骨からカルシウムが徐々に減り、骨がスカスカになってしまい、骨粗鬆症になるのです。
骨代謝のバランスが崩れる主な原因は、加齢と閉経だといわれています。
骨の硬さ(強さ)を表す尺度の一つである骨密度は、20代でピークになり、そのあと50代から低下していきます。
なぜなら、加齢とともに腸管からのカルシウム吸収が悪くなり、骨形成が遅くなってしまうからです。そして女性の場合は、閉経を迎えることによって、女性ホルモンの分泌が低下し、一気に骨代謝のバランスがくずれます。
女性ホルモンは、骨吸収を緩やかにし、骨が溶かされるのを抑制する働きがあります。しかし、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後は、緩やかになっていた骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が間に合わなくなるのです。
この事から、骨粗鬆症の患者の約80パーセントが女性と言われています。

治療の方法

骨粗鬆症を治療するには、食事療法や運動療法を行ったうえで薬による治療が必要となります。
治療薬は作用によって3種類にわけられます。
1つ目はカルシウムの吸収と骨形成に作用する薬である、活性型ビタミンD3製剤とカルシウム剤。ビタミンDは腸管からカルシウムを吸収するのに必要ですし、加齢に伴い腸管からのカルシウムの吸収が悪くなってしまうので、ビタミンD3製剤・カルシウム剤両方とも大変重要になります。
2つ目は骨形成を助ける薬である、ビタミンK2製剤。
3つ目は骨吸収を抑える薬です。女性ホルモン製剤、カルシトニン製剤、ビスフォスフォネート製剤、SERM(塩酸ラロキシフェン)があげられます。 SERMとは骨に対してエストロゲン(女性ホルモン)と似たような作用を示し、骨密度を増加させます。1日1回の服用で、骨以外の臓器(乳房や子宮など)には作用しません。
ビスフォスフォネート製剤とは骨吸収を抑制して骨形成を促し、骨密度を増加させるお薬です。飲み方は毎日1回服用のもの、週に1回服用のもの、新しいものでは1ヶ月に1回(4週に1回)服用のものとさまざまです。

骨粗鬆症を予防するために

No,017 古代エジプト時代から現代まで?!骨粗鬆症について

【骨粗鬆症を予防するためには、生活習慣の見直しと改善がポイントとなります。
カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの栄養素が含まれる食品を積極的に摂取して、カロリーや栄養バランスがとれた食事を楽しみましょう。
例えば、カルシウムを多く含む食品は牛乳・乳製品・小魚・小松菜・大豆製品など。
ビタミンDを多く含む食品は、鮭・うなぎ・カレイ・しいたけなど。
ビタミンKを多く含む食品は、納豆・小松菜・ニラ・キャベツなどがあります。
また、人間は日光にあたることで、ビタミンDが合成されますので、適度な日光浴や運動も重要なポイントです。そうして骨に刺激をあたえて、いつまでも丈夫な骨を保てるようにしましょう。
そして、症状の進行を予防するためにも、定期的に骨密度測定の検査を受けるように心がけましょう。

骨粗鬆症のお話は以上です。いかがでしたか?
私たちの身の回りには、言葉はよく耳にするけど、実はよく知らない病気がたくさんあります。ティエスのタネでは、そのような事柄をわかりやすくお話しし、予防につなげていけたらと思っています。
それでは今回はこの辺で。
次回のティエスのタネもお楽しみに。

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